家を建てようと思ったら、まずデザインや間取り、立地のこと優先して考えている人は多いのでは。
家づくりを考えるときにぜひ知っておきたいのが、家を形づくる「工法」。今回ピックアップする4つの工法は、現在一般的に採用されている主なものです。採用した工法によって、家の性能や、間取りの自由度などに特徴が表れます。
理想の住まいをつくるためにも、しっかり理解しておきましょう。
※それぞれ工法の特徴・5つ星評価は一般的な例です。各建築会社によって性能は異なります。
【木造軸組工法】在来工法とも呼ばれる、リフォーム時にも対応しやすい伝統的な工法
日本に古くから伝わる木組み工法で、在来工法とも呼ばれます。木の柱や梁、桁で骨組みを造り、筋交いなどの斜めの材を入れて補強。設計や増改築の自由度が高いので、狭小地や変形地でも比較的対応しやすいという特徴があります。最近では、結束金具やボルトなどの金物で補強することで、耐震性を向上させる場合もあります。
●特徴
□ 改築が構造の制約を受けにくく容易
□ 狭小地・変形地でも対応しやすい
ここも気になるところ
コストの安さ ★★★★☆
気密性 ★★★☆☆
工期の短さ ★★★☆☆
耐火性 ★★★☆☆
耐震性 ★★★☆☆
設計の自由度 ★★★★☆
【2×4(ツーバイフォー)工法】高い耐震性と優れた気密・断熱性を兼ね備えた工法
壁で家を支える枠組壁工法の一つ。 2×4インチの製材で枠を組み、構造用合板パネルで壁を造ります。床・天井・四方の壁をパネルで密閉した六面体構造は耐震性が高いほか、気密・断熱性にも優れています。使用する部材から施工まで、すべて規格化されているため、一定した品質を望めます。なお、2×6(ツーバイシックス)工法では、2×6インチの製材を使用します。
●特徴
□ 横揺れに強い
□ 気密性・断熱性に優れている
□ 規格化された部材・施工で品質が一定
ここも気になるところ
コストの安さ ★★★☆☆
気密性 ★★★★☆
工期の短さ ★★★☆☆
耐火性 ★★★☆☆
耐震性 ★★★★★
設計の自由度 ★★★☆☆
【プレハブ工法】比較的短い工期で建築OK!材質の自由度が高いのもメリット
工場生産された一定品質の規格化部材を使用し、工場である程度のところまで組み立てたものを建築現場で組み合わせて完成させる工法です。工程が合理化されているため、ほかの工法に比べて短い工期で建築が可能です。また、材質による制限が少なく、木質系、鉄骨系、コンクリート系があります。
●特徴
□ 工期が短い
□ さまざまな材質で建てられる
□ 工場生産の部材を用いた安定した品質
ここも気になるところ
コストの安さ ★★★☆☆
気密性 ★★★★☆
工期の短さ ★★★★★
耐火性 ★★★☆☆
耐震性 ★★★★☆
設計の自由度 ★★★☆☆
【鉄筋コンクリート工法(RC造)】地震に強い!防音性も抜群です
引っ張りに強い鉄筋と、圧縮に強いコンクリートを組み合わせた工法で、耐震性の高さは抜群です。自由に部材の形を造ることができるので、個性的なデザインの建築物などで利用されることの多い工法です。また、耐久性や耐火性、防音性にも優れています。鉄筋コンクリートによる一体構造のため、高い気密性も特徴の一つです。
●特徴
□ 耐震性に優れている
□ 設計の自由度が高い
□ 耐久性・耐火性・防音性に優れている
ここも気になるところ
コストの安さ ★★☆☆☆
気密性 ★★★★☆
工期の短さ ★★☆☆☆
耐火性 ★★★★★
耐震性 ★★★★★
設計の自由度 ★★★★★
あなたにとって重視すべきことは、金額の安さ?耐震性?それとも…?
今回は、工法の特徴のご紹介として、木造軸組工法、2×4工法、プレハブ工法、鉄筋コンクリート工法(RC造)をピックアップさせていただきました。どの工法にもメリット、デメリットがあります。コストか。耐震性か。それとも気密・断熱性か。重視したいポイントによって見方も変わります。もちろん、家族構成や生活環境、お金のことといった条件とも照らし合わせる必要があります。
もし悩んだり、迷ったりするようなら、新潟の住宅購入相談窓口「ハウジングこまちカウンター」にお気軽にご相談下さい。
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