今回は、アドバイザーOが「猫と快適に暮らすための家づくり 押さえておきたいポイント5」をお届けします。
今回の記事は、主に次のような悩みや不安、迷いをお持ちの方に向けてお伝えします。
●家づくりをする前から猫と同居している方
●猫と暮らす住まいをリフォームする方
私の大好物は、激辛料理と猫です。私生活でミルクボランティアを10年ほどやっていて、常に自宅には猫がおります。今は5匹の猫を飼っています。そんな私のこれまでの経験から、室内で猫を飼う際に環境を備えておけばお互いにストレスなく過ごすことができるということが分かりました。そして、リフォームをする際に旧居でのストレスを洗い出し、それを解決するための工夫を住まいに取り込みました。今回の押さえておきたいポイントは、あくまで私が猫たちと暮らしていた中で「こうだったらいいのに…」と感じたことをもとに発表しますので、ぜひ参考にしてください。
※本稿の内容は、YouTubeでも視聴できます。
【猫と快適に暮らすための家づくりポイント1】丈夫な壁や床を選ぶ
1つめは「丈夫な壁や床を選ぶ」です。猫は爪をとぐ習性があります。どんなにしつけをしてもダメです。リフォームをするまで我が家のソファは消耗品でした。そして壁のクロスははがされ、とんでもないことになっていました。そんな問題をクリアするために、床は傷つきにくく硬いものを選び、壁材もできるだけ固いものを選びました。猫は特に壁材にひと工夫するとよいと思います。珪藻土やタイル、腰壁を張り替えるなどの工夫で爪とぎを防ぐこともできると思います。思い切ってやすりの壁を一面設けるのもよいかもしれないですね(*’ω’*)
さらに、私が選んだ床材は硬くて丈夫でさらに、傷つきにくくて万能です。気になった方はぜひコメントください!そして、色もダークブラウンを選んだのですが、非常に汚れが目立ちにくく快適です。もちろん掃除を適時する必要がありますが、見た目がきれいなので気に入っています。もちろん、お利口にしつけられた猫ちゃんは、我が家の悪ガキどもと違い、専用の爪とぎだけで爪とぎを済ませることもあるので、あくまで一般的な見解としてとらえてください。
【猫と快適に暮らすための家づくりポイント2】専用の居場所をつくる
続いては「専用の居場所をつくる」です。我が家の猫たちはリフォーム前、家中の寝室以外どこでも行ける自由奔放に暮らせる環境でした。そのため、どこでも大騒ぎをしていて、日常であることで私もそのストレスにすら気づきませんでした。しかし、リフォームをする際に家族がいるとき以外は隔離することを決めました。今までは家族が不在の時も、野放しにしていたので、爪とぎをしたり騒いでモノを落としたとしても都度叱ることができなかったんです。
また、季節の変わり目は抜け毛がとても気になります。ソファやクッション、家族の衣類にも毛が付着してしまい、常にコロコロが欠かせない暮らしでした。専用の場所を設け、リビングで猫を開放する時間を設定することで、これまでの問題がすべてクリアになりました。猫は基本寝る時間が長いので、お互いにとってストレスが軽減できたと思います。
家づくりをする際に、キャットタワーを置いたり、広めのケージを設けたりと、程よい距離を保つための専用場所を検討してみてはいかがでしょうか。
【猫と快適に暮らすための家づくりポイント3】専用の収納を設ける
続いて3つめは「専用の収納を設ける」です。猫との暮らしの中で、様々なものを備える必要があります。例えば、ベッドや室内トイレと猫砂、フードやおやつ、おもちゃなど。特に買いだめする方にとっては収納場所を確保しておくことで、スムーズに出し入れができ、失くすをすることも防げます。収納場所の付近で餌槍とトイレも備えれば、1カ所にまとまるので非常に便がよいと思います。特にフードや猫砂はかさばりますし、多頭買いしているご家庭では、倍の荷物を備える必要があります。ぜひ、人とは別の場所に集中して備えられるように工夫してみてください。
【猫と快適に暮らすための家づくりポイント4】運動できる工夫
続いて、4つめは「運動できる工夫」です。猫は騒いだり遊んだりするのが大好きです。家の中にそのような仕掛けがあれば、ストレスも軽減でき、運動不足も解消できます。例えば、壁にステッパーを設けてキャットウォークにしたり、キャットタワーを設けたり、猫専用の小窓のついた扉を採用したり。猫のいる暮らしを楽しくできる仕様にするのも楽しいと思います。また、猫は高い場所が大好きです。カーテンレールや本棚などに上ることもあるので、遊んで壊したり傷つけたりしないように、仕様を検討する必要があります。
【猫と快適に暮らすための家づくりポイント4】運動できる工夫
最後に5つ目をお伝えします。5つめは「トイレの場所と数」です。猫のトイレは特ににおいが気になります。猫砂が飛び散らないように浅いゴムプレートを敷いたり土間に設置するなどのひと工夫をおすすめします。不衛生にしておくと、匂いが家にしみついてしまうこともありますので、できるだけ効率的な喚起システムと消臭性の高いタイルの採用など、ひと工夫するだけで人も愛犬も快適に過ごせると思います。猫もトイレは静かなところを好むので、新築の家での置き場所はしっかり考えてあげるとよいです。多頭買いの場合は、トイレの数も多めに設ける必要があると思います。ここまで「猫と快適に暮らすための家づくり 押さえておきたいポイント5」をお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか。
猫はとってもかわいいので、ただかわいいだけで飼ってから「こんなはずじゃなかったのに…」と思うことも少なくありません。覚悟をもって家族として迎え入れる際に、住環境でクリアできることがたくさんありますので、家づくりの際に工夫を凝らして快適な住環境を整えてみてはいかがでしょうか。