今回は、ペット、とりわけ犬と暮らすための家づくりについて、私、ハウジングこまちカウンターアドバイザーの大堀がお伝えします。私自身が犬がとっても好きで、子どもの頃から犬と暮らす生活をしてきました。
今は猫を飼っているのですが、これまでの経験から、室内で犬を飼う際に環境を備えておけばお互いにストレスなく過ごすことができるということが分かりました。
新築を機に愛犬を家族として迎え入れる方、家づくりをする前から愛犬と同居している方、愛犬と暮らす住まいをリフォームする方、ぜひ参考になると思いますので、最後までご覧ください。
今回の押さえておきたいポイントは、あくまで私が犬と暮らしていた中で「こうだったらいいのに…」と感じたことをもとに発表しますので、ぜひ参考にしてください。
※この内容はYouTubeでも視聴できます。
【わんこと暮らす家づくりのヒント①】丈夫な床材を選ぶ
1つめは、「丈夫な床材を選ぶ」です。小型犬は特に駆け回って転ぶことが多いです。 事故を防ぐためにも、滑りにくく丈夫な床材を選んでおくことをおすすめします。 私が飼っていた犬は、介護が必要になりました。 特に老犬になると、環境が介護を楽にしてくれると思います。 さらに、固い床材は丈夫で傷つきにくい特徴もありますので、人にも優しく長持ちするメリットもあると思います。 また、犬種によっては季節ごとの毛の生え変わりがあり、衛生面でも気になります。 お掃除が得意な人は、目立ちやすい色の床を、お掃除頻度が少なめの人は目立ちにくい床を選ぶとよいかと思います。
【わんこと暮らす家づくりのヒント②】専用の居場所をつくる
続いて2つめは「専用の居場所をつくる」です。愛犬が落ち着いてくつろげる場所を設けてあげることで、人と愛犬との程よい距離感が保てると思います。 私も室内で犬を飼っていたころ、どこでも行けるように最初に教えてしまったせいで、困りごとがありました。 例えば愛犬より後にお子様が誕生したときなど、犬にしっかり居場所を教えておけば不安を取り除くことができます。 さらに、先ほどもお伝えしましたが抜け毛などの衛生面を考えても、居場所を設定することでストレスを軽減できると思います。具体的には、日当たりのいいインナーテラスやリビングの一角に 土間を設けるなど、しっかりと区分けすることで、しつけも行き届くと思います。間取りを検討する際に、ぜひ参考にしてください。
【わんこと暮らす家づくりのヒント③】専用の収納を設ける
続いて3つめは 「専用の収納を設ける」です。愛犬との暮らしの中で、様々なものを備える必要があります。 例えば、お散歩用のリードや足ふき用のタオル、室内で済ませるための室内トイレとトイレシート、 フードやおやつ、おもちゃなど。 特に買いだめする方にとっては収納場所を確保しておくことで、スムーズに出し入れができ、失くすことも防げます。 収納場所の付近で餌槍とトイレも備えれば、1カ所にまとまるので非常に便がよいと思います。 ワンちゃんの体系によっても違いますが、特にフードはかさばりますし、多頭買いしているご家庭では、倍の荷物を備える必要があります。ぜひ、人とは別の場所に集中して備えられるように工夫してみてください。
【わんこと暮らす家づくりのヒント④】外部の水栓をひと工夫する
4つめは 「外部の水栓をひと工夫する」です。 お散歩帰りに足を洗ったり、夏場に自宅でシャンプーをする際に、外水栓をひと工夫するとよいと思います。 例えば、ワンちゃんの体系に応じた仕様にしたり、水栓からスムーズにワンちゃんの居場所に行ける動線を築いたり、間取りと設備で環境を整えることができます。 私が飼っていた犬は大型犬だったので、足を洗う作業もひと苦労でした。 しかし、家族用の玄関先に水栓が備えてあり、玄関近くの土間にワンちゃんコーナーがあれば、効率も良く衛生面でもストレスが軽減できると思います。 お散歩の頻度や犬種や毛の長さなどを考慮したうえで検討してみてください。
【わんこと暮らす家づくりのヒント⑤】防音性・消臭性を高める
最後に5つめをお伝えします。 「防音性・消臭性」です。 どんなにしつけても、吠え癖が治らないワンちゃんが多いです。 窓を閉めていても近隣に鳴き声が響き、ご近所トラブルになることも多いと聞きます。 窓の防音性を高めることで、音漏れが防げるのでおすすめです。 家で楽器の演奏を楽しむご家庭も窓や防音仕様の内装材を使用することもあります。気になる人はチェックしてみてください。 犬は鳴き声と同時にニオイも気になります。 不衛生にしておくと、ニオイが家に染みついてしまうこともありますので、できるだけ効率的な換気システムと消臭性の高いタイルや壁材の採用など、ひと工夫するだけで人も愛犬も快適に過ごせると思います
ここまで「愛犬と快適に暮らすための家づくり 押さえておきたいポイント5」をお伝えしましたが、参考になりましたでしょうか。 犬ってとってもかわいいので、ただかわいいだけで飼ってから「こんなはずじゃなかったのに…」と思うことも少なくありません。 覚悟をもって家族として迎え入れる際に、住環境でクリアできることがたくさんありますので、 家づくりの際に工夫を凝らして快適な住環境を整えてみてはいかがでしょうか。
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