住宅ローンを組む前に、借り入れ先や住宅ローンの種類・タイプを押さえておきたいもの。後で後悔しないように、自分に合った住宅ローンをじっくりと検討しましょう。
どこから借りる? 借り入れ先の種類と特徴
住宅ローンには、「民間ローン」と「公的ローン」の2つがあります。主流は民間ローンで、借り入れ先には「金融機関」「JA」などのほか、住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)と民間の金融機関が提携した長期固定金利の【フラット35】などがあります。
公的ローン
[ 財形住宅融資 ]
財形貯蓄を1年以上継続し、貯蓄残高が50万円以上ある人を対象とした住宅ローン。一般的な民間ローンと比較して金利が低めに設定されるほか、融資手数料無料など、有利な条件で融資を受けられる。
[ 自治体融資 ]
一定期間以上、その自治体の地域に居住または勤務していることなどが利用条件となる融資。震災の被災者を対象としたものなど、特殊な条件のものも多い。融資制度の有無、条件などは自治体によって異なるので、詳細は家を建てる地域の自治体に問い合わせを。
民間ローン
[ 金融機関 ]
銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫などの住宅ローンで、借入条件はそれぞれの金融機関によって異なる。民間ローンが住宅ローンの主力となって以来、商品性も多様化している。
[ JA ]
本来はJAの組合員向けの住宅ローンだが、組合費を納めて準組合員になることで、融資を受けられる。なお、組合費は所轄のJAによって異なり、退会時に全額、返納される。
[ 【フラット35】 ]
住宅金融支援機構(旧住宅金融公庫)と民間の金融機関が提携して提供される固定金利型の住宅ローン。「優良住宅の取得支援」を目的とし、一定期間の金利が引き下げられる【フラット35】Sもある。
一般的な民間ローンと【フラット35】の違い
●一般的な民間ローン
金利:変動金利型固定金利期間選択型または全期間固定金利型
借入可能額:条件によって異なる
保証人:信用保証会社の保証が必要
借り換え:対応している
●【フラット35】
金利:全期間固定金利型 ※技術基準によっては、【フラット35】Sで、一定期間の金利が引き下げられる
借入可能額:100万円以上8,000万円以下で建設費(土地の取得費含む)または、購入価格以内(1万円単位)
保証人:不要
借り換え:対応している※【フラット35】Sは対応していない
固定?変動?それとも…!?3つの金利タイプ
金利には、大きく分けて3つのタイプがあります。「固定金利型」は借り入れ時の利率が完済時まで続く金利タイプで、景気の影響を受けない計画的な返済が可能ですが、利率はやや高めに設定されています。「固定金利期間選択型」は、一定期間の利率を固定する金利タイプで、利率はその都度、見直されます。「変動金利型」は、金融情勢の変動に合わせて半年ごとに利率を見直す金利タイプです。
それぞれに長所・短所があるので、自分に合った金利タイプを選ぶようにしましょう。
固定金利型
変動金利型
固定金利期間選択型
返済計画を決めるために知っておこう!返済方法の種類
住宅ローンの返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」があります。利率が変わらない限り返済額が一定な「元利均等返済」のほうが一般的ですが、両者の違いを理解した上で、返済方法を選ぶようにしましょう。
元金均等返済
月々の返済額に占める元金の額が一定で、利息分の返済が減少していく返済方法。メリットは、返済期間と金利が同条件なら、元利均等返済と比べて総返済額が少なくなること。デメリットは、返済開始当初の返済額が大きくなること。
元利均等返済
月々の返済額は同額だが、返済当初は利息の占める割合が大きく、元金はほとんど減らない返済方法。メリットは、安定した返済計画を立てやすいこと。デメリットは、返済期間と金利が同条件なら、元金均等返済と比べて総返済額が多くなること。
資金計画、お金のこと。きちんと整理して考えよう
今回は、お金のことについて考えてみました。どこから借りて、どんな方法で返済するか?考えを整理して、優先順位を決めて、あなたにとって理想の家づくりを叶えましょう。もし悩んだり、迷ったりするようなら、新潟の住宅購入相談窓口「ハウジングこまちカウンター」にお気軽にご相談下さい。
「ハウジングこまちカウンター」では、工務店、ハウスメーカー、建築事務所の比較はもちろん、より詳しい事例や説明を用意しています。土地を買う。おうちを建てる。マイホームを持つ。新築、一戸建て、建売情報、リフォーム・リノベーション…さらには、高気密・高断熱、耐震性、二世帯…。住宅購入のことなら何でもお任せ下さい。新潟県内の住宅専門誌「ハウジングこまち」の編集部員でもあるアドバイザーが、家づくりのノウハウや失敗しないコツ、後悔しないポイントを個別で丁寧にお伝えします。